【超初心者向け】カメラの「絞り」とは?F値の基本をやさしく解説!(絞りとISO)

1. はじめに
スマートフォンのカメラ性能が飛躍的に向上し、誰でも手軽に美しい写真を撮影できる時代になりました。
しかし、「もっと本格的な写真を撮りたい!」と思ったとき、一眼レフカメラやミラーレスカメラに興味を持つ人も多いのではないでしょうか?
「でも、一眼レフってプロ向けじゃないの?」
「設定が難しそう…オートじゃダメなの?」
そんなふうに感じている方も多いかもしれません。
確かに、一眼レフカメラやミラーレスカメラは設定できる項目が多く、最初は難しく感じることもあります。
しかし、基本となるいくつかのポイントを理解すれば、グッと写真のクオリティが上がるのです。
本記事では、 カメラ初心者が知っておくべき「絞り(F値)」の基本 について、超わかりやすく解説していきます。
難しい専門用語はできるだけ避けて、初心者でもすぐに実践できるように説明していくので、ぜひ最後まで読んでみてください!
2. カメラ撮影の基本:光をコントロールする3要素
カメラで写真を撮る際、 「光をどう扱うか」 がとても重要です。
写真の明るさや雰囲気、ボケ感などは、カメラの設定を変えることで大きく変わります。
特に、カメラの露出(明るさ)を決める3つの要素を理解することが、写真を上達させる第一歩です。
① 絞り(F値)
絞りは、カメラのレンズ内にある 「光の通り道の大きさ」 を調整する機能です。
- F値が小さい(絞りが開く) → 背景がボケやすく、明るい写真になる
- F値が大きい(絞りが絞られる) → 背景までくっきり写り、暗めの写真になる
② シャッタースピード
シャッタースピードとは、カメラのシャッターが開いている時間のこと。
- 速いシャッタースピード(1/1000秒など) → 動きを止める(スポーツ写真など)
- 遅いシャッタースピード(1秒など) → ブレを活かした撮影(夜景や滝の流れなど)
③ ISO感度
ISO感度は、 光をどれだけ強く感じるか(センサーの感度) を決める数値です。
- ISOを上げる(例:ISO3200) → 暗い場所でも明るく撮れるが、ザラザラしたノイズが増える
- ISOを下げる(例:ISO100) → 画質がきれいだが、暗い場所ではブレやすくなる
この 「絞り」「シャッタースピード」「ISO感度」 の3つをバランスよく調整することで、自分のイメージ通りの写真が撮れるようになります。
次の章では、この3要素の中でも 「絞り(F値)」 にフォーカスして詳しく解説していきます!
次は 「3. 絞り(F値)とは?」 について書いていきます。
3. 絞り(F値)とは?
カメラの 「絞り(F値)」 は、写真の明るさや背景のボケ具合を決める重要な要素です。
特に、一眼レフやミラーレスカメラを使う際には、この 「F値」 を理解することで、プロのような美しい写真を撮ることができます。
絞り(F値)の基本的な役割
絞りは、カメラのレンズ内にある「羽根(絞り羽根)」を開いたり閉じたりすることで、 光の通り道の大きさを調整する機能 です。
F値(エフち)と呼ばれる数値で設定され、F値を変えることで、以下のような変化が生まれます。
- F値を小さくする(例:F1.8、F2.8)
- 背景が大きくボケる(ポートレートや料理写真に最適)
- 明るい写真になる(光を多く取り込むため)
- F値を大きくする(例:F11、F16)
- 背景までクッキリ写る(風景写真や集合写真に最適)
- 暗めの写真になる(光の量が減るため)
F値の違いをイメージしよう
F値の違いによって、写真の雰囲気が大きく変わります。
🔹 F値が小さい(F1.8~F4.5)
✅ 背景がふんわりボケる → 被写体が際立つ!
✅ 例えば…ポートレート、料理写真、マクロ撮影におすすめ
🔹 F値が大きい(F8~F16以上)
✅ 背景までクッキリ写る → 風景全体をしっかり撮影!
✅ 例えば…風景写真、建築写真、集合写真におすすめ
F値はどうやって設定するの?
一眼レフやミラーレスカメラでは、通常 「Av(絞り優先モード)」 を使うことで、F値を自由に設定できます。
📷 Avモード(NikonではAモード)に設定して、F値を変更してみましょう!
また、カメラによって設定できるF値の範囲が異なるので、お手持ちのカメラで確認してみてくださいね。
次の章では、実際に 「F値の違いによる作例と比較」 を紹介します!
写真付きで解説するので、違いをしっかり理解できますよ。
次は 「4. 絞りの違いによる作例と比較」 について書いていきます。
4. 絞りの違いによる作例と比較
F値(絞り)を変えると、写真の仕上がりがどう変わるのか?
実際の作例を見ながら比較してみましょう。
F値の違いによる「背景のボケ」の変化
📸 F値が小さい(F4.5)で撮影
✅ 背景がボケやすく、被写体が際立つ
✅ ふんわりとした雰囲気の写真に
✅ ポートレート(人物写真)、料理、マクロ撮影におすすめ
📸 F値が大きい(F29)で撮影
✅ 背景までしっかりクッキリ写る
✅ 風景写真や集合写真に最適
✅ 遠くの景色や細かい部分まできれいに写したいときに便利
実際の作例
F4.5で撮影(背景をボカす)
📷 特徴:
- 主役の被写体だけを際立たせられる
- 余計な背景をボカすことで、雰囲気のある写真に
例:ポートレート写真(人物)、料理、花や雑貨の撮影
F29で撮影(全体をシャープに)
📷 特徴:
- 背景までハッキリ写る
- 風景写真や、建築写真などに適している
例:風景写真、集合写真、旅行先の記念撮影
どのF値を使えばいいの?
✅ 背景をボカしたいとき → F1.8~F4.5(ポートレート、料理、マクロ撮影)
✅ 背景もくっきり写したいとき → F8~F16(風景、建築、集合写真)
✅ もっと細かい部分までシャープに写したいとき → F22以上(特殊な風景写真)
F値を変えるだけで、写真の雰囲気が大きく変わることがわかりますね!
では 「自分のカメラで絞りを設定してみよう!」 というテーマで、実際に試す方法を解説します。
5. 自分のカメラで絞りを設定してみよう!
F値(絞り)の基本がわかったところで、実際に 自分のカメラで設定を変更しながら試してみましょう!
カメラの機種によって操作方法が若干異なりますが、基本的な流れは共通しています。
① 絞り優先モード(Av / Aモード)に設定しよう
一眼レフやミラーレスカメラには 「Av(A)モード」 というモードがあります。
これは 「絞り(F値)」を自由に調整できるモード で、カメラがシャッタースピードを自動で調整してくれるので、初心者でも簡単に使えます。
🔹 設定方法
- カメラのモードダイヤルを 「Av(絞り優先)」または「A(Aperture Priority)」 に変更
- ダイヤルやボタンで F値を調整(機種によって異なる)
- 撮影してみて、背景のボケ具合をチェック!
📷 初心者の方は、まず「Avモード」でF値をいろいろ試してみるのがおすすめ!
② どんなF値で撮影する? 具体的な設定例
✅ 背景をボカしたい → F値を小さく(F1.8~F4.5)
→ ポートレート、料理、ペット、花の撮影にピッタリ!
✅ 全体をくっきり写したい → F値を大きく(F8~F16)
→ 風景写真、集合写真、建築撮影に最適!
✅ 細かい部分までシャープに写したい → F値をさらに大きく(F22以上)
→ 風景写真でくっきり感を出したいときや、光の効果を活かすとき
③ 実際に試してみよう!(練習方法)
📷 手順①:まず、F値を 最小値(F1.8~F4.5) に設定して、被写体を撮影
📷 手順②:次に、F値を 最大値(F16~F22) に設定して、同じ構図で撮影
📷 手順③:2枚の写真を見比べて、背景のボケ方の違いを確認!
🔹 おすすめの被写体
- 近くのコーヒーカップやペット、花などを撮影して、背景がどう変わるか見てみよう!
- 屋外なら、遠くの景色を背景にしながら、人や物を手前に置いて撮影すると違いが分かりやすい!
F値の違いを実際に試してみることで、 「こんな写真が撮れるんだ!」 という感覚をつかめるはずです。
次の章では、 「まとめ:絞りを理解して思い通りの写真を撮ろう」 をお届けします!
6. まとめ:絞りを理解して思い通りの写真を撮ろう
ここまで、カメラの 「絞り(F値)」 について詳しく解説してきました。
最後に、今回のポイントを振り返りましょう!
✅ 絞り(F値)のポイントまとめ
🔹 F値が小さい(F1.8~F4.5)
✅ 背景がボケやすく、被写体が際立つ
✅ ポートレート(人物)、料理、マクロ撮影に最適
🔹 F値が大きい(F8~F16以上)
✅ 背景までクッキリ写る
✅ 風景写真、集合写真、建築写真に最適
🔹 Av(A)モードを使えば、F値を自由に調整できる!
✅ まずは「Avモード」に設定して、F値を変えながら撮影してみよう!
📸 絞りをマスターすれば、写真がもっと楽しくなる!
カメラの設定がよくわからないと、つい「オートモード」に頼ってしまいがちですが、 F値を調整するだけで写真の印象が大きく変わる ことがわかりましたね!
最初は難しく感じるかもしれませんが、 「背景をボカしたいならF値を小さく」「全体をクッキリ撮りたいならF値を大きく」 というシンプルなルールを意識するだけで、グッと写真のクオリティが上がります。
カメラをお持ちの方は、 実際にF値を変えて撮影してみる ことが大切です。
色々な被写体で試しながら、自分の理想の写真に近づけていきましょう!
📢 次回予告:シャッタースピードについて解説!
今回は 「絞り(F値)」 について学びましたが、カメラの撮影設定には 「シャッタースピード」や「ISO感度」 も重要な要素です。
次回の記事では、 「シャッタースピードとは?」 をテーマに、動きのある写真を撮るコツを解説します!
📸 ブレない写真を撮るには?
📸 シャッタースピードを変えると何が違う?
など、実践的な内容をお届けするので、ぜひチェックしてくださいね!