ネットショップ運営にも重要な「戦略的思考トレーニング」落とし込み

ネットショップの勉強会やセミナーに、過去何十回も参加してきました。
実務的な講座も好きなのですが、マインド的な講座も考え方を変えるだけで店舗運営が変わるため、書籍も色々と読んだりしました。
三坂健著「戦略的思考トレーニング」を読み返してみた感想を備忘録代わりに書こうと思います。
戦略的思考とは
「戦略的思考」は強い目的・目標を持つ人たちに必要な考え方であり、その実現のためには具体的なシナリオを作成することが求められ、そのプロセス(過程)を「作戦」と呼び、その成功に向けた各施策を「戦術」とする。
戦略は「努力を前提としない」考え方が必要で、その結果として達成可能な目的・目標が描けると良い戦略とされる。
組織のリーダーが過度な努力を前提とするシナリオを避け、チームメンバーの自主性を尊重することが必要です。
ここは私の不得手な部分です。人に任す、教育するということを他社コーチングでは出来るのですが、自社で出来ていないため、マンパワーの限界を感じます。
良い戦略には3つの要素が必要で、
【1】目的・目標に到達する内容
【2】状況や課題の分析ができていること
【3】競合相手と戦わない内容
であることを意味します。
これらを達成するためには、「見えているもので考えない」視点が必要で、未発掘のニーズや新たなリソースを探求することが可能になります。
ここは他の書籍でも似た事はいわれていると思いますが、定期的に現状の経営や運営を見直す必要があると感じます。
明確な目標と目的は、常に意識することが大事ですが、これも日々の忙殺業務で忘れてしまい、目先の事を優先しがちです。
【2】の状況分析は、私の得意とするところなので、過去数社のネットショップコーチングでも、この部分を強化することによって、売上が大きく伸びました。
この状況分析は、毎月定期的に行う必要があり、その結果は、社内で共有できるスプレッドシートなどに記入しています。
【3】の競合相手と戦わない戦略というのは、資金の乏しい個人事業や零細事業者にとっては重要な課題です。
昨今のEC業界では、大手も参入してきているため、パワーゲームになると必ず負けます。
他社の売り上げ金額など関係なく、自社で利益が上がるため、生き残るために、定期的な競合調査も必要です。
たまには、こういうマーケティング的な思考の刺激として、書籍を読んだりすることは大事ですね。
基本的に、私はランチェスター戦略の影響を強く受けているため、零細企業がどうやって利益を取りながら、競合に負けずに生き残るかというのを13年続けてきました。
今一度、上記、【1】の目的と方向性を見直して、目先の雑務に追われないで、成長していけるように見直したいと思います。
私はWEB業界が本業のため、ECに当てはめた事例で考えてしまいますが、上記の考え方は、飲食店経営など他業種にとっても非常に役立つ考え方だと思います。